最新偏頭痛アプローチ “インサフレーション”
頭痛の患者さんを診る機会が多い先生方にグッドニュースです。
機能神経科の専門誌に、投薬を行わない偏頭痛アプローチのレポートが発表されています。
“Insufflation As a Novel Therapy Which Produces Rapid Relief of Migraine Headache”
Journal of Functional Neurology, Rehabilitation, and Ergonomics, Vol 3, Nov 1, 2013 P93.です。
このケースレポートでは、13人の偏頭痛が始まっている患者さんを頭痛開始時に薬を摂取しない状態でインサフレーションを行った結果、9人は即座に完全に頭痛がない状態、もしくはほどんど頭痛がない状態に改善、3人は中度(痛みが半減)の改善、1人は変化なしという臨床結果が報告されています。ということは1人をのぞいてすべての患者さんに頭痛の改善が見られ、悪化したケースは0、そして70%の患者さんはほぼ頭痛が解消したという素晴らしい結果です。
偏頭痛の原因とは?
偏頭痛の原因はまだ完全に解明されていませんが、アレルギーとの関連、ホルモンバランス、頚椎、顎関節のと関連、そして最近最も有力な説は脳内の血管の拡張、収縮との関連が強いとされています。脳内の血管に関連している脳神経は三叉神経という神経で、顔面神経痛などの原因にもなっている神経です。
インサフレーションとは?
ご存知の先生も多いと思いますが、インサフレーションとは空気圧を使って圧迫をかける事を言います。OtoscopeとInsufflation Bulbを使ってそれを耳に行うことで鼓膜を刺激します。全く痛みを感じませんし、高価な治療機器が必要なわけでもありませんので通常の治療の一部として行うことができます。今回のウェビナーでは、安全かつ即効性があるインサフレーション治療のデモを行う予定でいます。偏頭痛の患者さんを治療する機会が多い先生、もしくは何か良い偏頭痛治療を探している先生方、ウェビナーで会いましょう。
参加料
JAC会員(TCC学生含む)1000円 JCR登録者3000円
カイロ神経学の入門書といもいうべきBeckの「Functional Neurology for Practitioners of Manual Medicine」の一章「Fundamentals of Functional Neurology 機能神経学の基礎」をベースに、和田勝義DACNBがヘミスフェリシティを理解する上で重要な知識を講義します。
受講料 JAC会員 4千円 TCC学生3千円 JCR登録者8千円
2015年5月23日(土)10時〜16時30分、24日(日)9時30分〜4時
Dr.キャリックから学んだ機能神経学を応用して、障害レベルの特定からスペシフィックなアプローチを選択するLocalizing Level of the Lesion=L.L.Lの実践を学びます。講義は、問題解決型のワークショップ形式で、実際の臨床により近い形で学習できるよう工夫しました。
場所 新橋IKビル8階(旧RMIT日本校キャンパス)
講師 吉沢光二D.C.
費用 JAC会員4万5千円 JCR登録者6万円 TCC学生3万円
定員 30名
実習(予定)
・三半規管検査法と前庭眼球反射
・めまいの治療法とリハビリ
・自律神経検査とよしざわ式自律神経調整法
・小児発達障害検査のコツ
・小脳機能別検査法FF:FB:EC
・中脳検査法と内臓チャレンジを関連づける治療プロトコル
6月より毎月第2日曜午前10時〜12時 ※6月のみ第3日曜、7月は11時〜13時
講義内容予定(都合により内容や順序を変更する場合もあります)
第2シーズンでは障害レベルの特定(Localizing Level of the Lesion=L.L.L)というアプローチの仕方に焦点をおいて、第1シーズンで学んだジェネラルなへミスフェリシティー理論から更に突っ込んだ脳の特定の部位の機能障害と、それに関連した症状そして治療法などについて勉強していく予定です。出来る限りケーススタディー方式をとり、症状から検査、そして障害レベルの特定、その特定部位の神経学を学び、治療アプローチにつなげるという流れを考えています。第1シーズンからより実践的なウェビナーにしていく予定ですので、楽しみにしていてください。
2014.5月予定
「機能神経学的検査・治療プロトコルの実習と臨床応用」
実技中心の講座です。
吉沢D.C.からテクニックの直接指導を受け、技術と理解を深めます。
座学では学べない部分を補い、一年間の勉強を実践に生かせるようにしましょう。
トピックに、第2シリーズにつながる新たな内容もレクチャーされる予定です。
会場:大坂 新大阪丸ビル本館
日程: 大阪会場 5月16日(金)10時AM~17時PM
17日(土) 9時AM~14時PM
東京会場 5月18日(日) 10時AM~16時半PM
19日(月) 9時半AM~16時PM
受講対象 第一期Webinar受講者
受講料 JAC会員 4万5千円
非会員 6万5千円
定員 各会場30名(先着順)
実習(予定)
・ヘミ判定シンプルバージョン
・機能神経学的アジャストメント
・代謝許容量チェックポイント
・小脳機能評価(VOR/OPK/ロンバー/筋力テスト)
・小脳部位別リハビリテーション
・AK応用ヘミ調整チャート
・左右脳のスペシフィックな調整法
・自律神経の評価と調整法
・ホルモンバランスの評価と調整法
・腸脳相関の評価と調整法
3月21日(木)13時〜14時 ※終了しました。
セミナーでどんなことが学べるのか、吉沢D.C.からセミナーのプレゼンテーションがあります。Webセミナーがどんなものかを知るチャンスです。
※無料にて事前予約制
6月より毎月第2日曜10時〜12時 (注:6月のみ第3日曜日)
9回シリーズで難解な機能神経学を一般的な臨床に活用できるよう整理して学びます。発達障害に対する機能神経学的アプローチやADHDプロトコルなど含まれる予定です。
受講料 : JAC会員4万5千円、非会員6万3千円、TCC学生2万5千円
シリーズ日程
シリーズ内容予定
1.ヘミスフェリシティ判別テストの詳細
盲点
内側直筋低下
眼瞼下垂
軟口蓋不全
舌変位
瞳孔散大
追跡眼球運動低下
サッケード低下
2.機能神経学的アジャストメントのメカニズム
3.AKとNeurology
どうして筋肉テストが試験者間で一致しないのか
4.AKでヘミスフェリシティを治療する
5.前庭システム
前庭眼球システム(VOR)
OPK
6.Hemisphericity(左右の脳の機能差)と子供の脳の発達障害
機能神経学の応用と発達障害治療
7.自律神経
8.ホルモンバランス
HPA
HPT
HPG
9.Gut Brain Axis(消化器と脳の関係)
脳の健康は腸から守る
5月26日(日)10時〜16時 ※終了しました
機能神経学の基礎からAKやスポーツ障害にも展開
プレセミナーでは、シリーズ全体を通して必要になる知識と基本テクニックを、臨床での使い方を通じて学びます。機能神経学を勉強したことのある方はもちろん、初めての方も楽しんで受けられるセミナーです。
- 予定される内容 -
・機能神経学の基本概念
・ヘミスフェリシティセオリー (左右脳の機能差)
・機能神経学的アジャストメント
・原始反射テスト
・AKと機能神経学
・スポーツ障害と機能神経学
・小児発達障害
会 場 : TCC実技室(港区新橋6-21-3 U-MAXビル4F)
受講料 : JAC会員1万円、非会員1万5千円、TCC学生8千円
割引き : Webセミナー9回シリーズと同時申し込みで2千円割引